#121 久しぶりの散歩
荒れ模様のバスクの後は、久しぶりにパリにて散歩です。
途中、素晴らしく空気の澄んだ美しい日がありました。
こんな日は、冬の時期のちょっとしたプレゼントのようだ。
誰からの?お天道さまということでしょう。外を歩かないと勿体ないような、少し寒い日です。
ちょうど何カ所かで写真展があったので、あまり行くことのない
コンコルド広場近くに出かけて、女流写真家の展覧会を観て来ました。
アメリカで生まれて、バウハウスの時代にドイツに行ったり、
その後パリに住んだり、絵を描いたり写真を撮ったり、また絵に戻ったりと
自由で精力的で、写真は女性らしい視点で、しかも、
会場構成が素晴らしい。黒いフレームと黒い文字、壁はところどころ
シックなパープルと来たら、いつまでも立ち去り難く、ずっと観ていたい展覧会でした。
表に出れば、パリのいろいろが一度に見えるような広場なので、
こんなパリは久しぶりだなあ、と世界一の観光都市を改めて実感した次第。
パリの表舞台を満喫して、あ、これが観光ということなのか?と遅ればせながら気づく。
最近は、長く滞在することがないので、短い日程の合間に、急に充実した気分になります。







展覧会と言えば、マレの小さなギャラリーで
「花椿」のイラスト展が開かれていました。
クリームや口紅からコットンのパッケージまで、全部商品なのに
何やら別のオブジェに見えてくるのは、ワイズベッカーさんの作風のなせる技
だと思う。緻密でストイック、どこかユーモラスで、そしてとても美しい。


今回、残念だったこと。ブロカントで見つけて、泣く泣く置いて来た
蓋なしのクスクス鍋です。傷がつき過ぎていたりへこんでいたりする道具は
買わないのですが、使い込まれている割にきれいで、へこみもなし。しかも450円。
時間不足と鞄の隙間不足で諦めた、珍しく欲しくなった古鍋でした。
本体が気に入れば、蓋探しも楽しみというものだから、またどこかで再会することを祈りつつ。
アンディーブは市場の有機農家で。一昨年のベルギー取材で訪ねた生産者は、
水耕栽培の大きな施設で、畑では根を育てるところまで。
ホワイトアスパラガス同様に、昔ながらに覆いをして白く育てるのは大層手間がかかるのです。
それを実践しているらしい。味は、今まで食べたことのないような、
苦みのない優しく軽やかな品のいいものでした。



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