#112 今年はどんな年に
今、発売中のSPUR3月号は、長年続いた連載の最後の号。
記念すべき13年間のまとめの一冊となりました。
途中で、まだやっててもいいのかな?と、思ってしまうほどに
長く続いた連載でした。
現在はサンフランシスコ在住の、高橋ヨーコさんに、
思い切って料理撮影を頼んだのも、SPURのファッション
ページがあってのこと。
楽しかった〜〜と心の底から思える連載でした。

思えば、もっと以前にやっていたオリーブの連載も、
自由で楽しかった。
SPURは、基本が“自炊ガール”向けだし、いずれもなるべく
シンプルで難しくなく、そしてちょっと洒落て見える料理や
お菓子がテーマだったから、それで随分鍛えられた気がします。
SPURとオリーブは、いつも見てます、という読者の方にも
たくさん会ったのでした。
何だか、大きな仕事を終えたような安堵感と、また少し違う
料理の提案が浮かんだりしている所で、自分の感覚も
リセットされて一からスタート、な気分です。



もうすぐ2月、そして東日本大震災から早くも3年、
という節目ももうすぐやってきます。
新年にあたり、溜まりにたまった大量のメールを整理して
いたら、2011年3月11日近辺のところで手が止まりました。
無事を確認する友人や仕事先の人からのメール。
日本の西側から、お見舞いのメール。
自分の状況と、ネットで得られる情報を知らせるメール。
余震と、原発と、被災地と。
少し時間が経って、被災地の人達とのやり取りや、
現地からの生の声、それに賛同してリンクを貼ってくれた
方たちからのメール。
震災から3ヶ月して、びん詰めプロジェクトを始めた頃の
いろいろなやり取り。
あの時知り合った、大変な経験をした人達の話を思い返すと、
今でも涙が出て来ます。
これからの生き方、暮し方を誰もが考えた年だったと思うの
ですが、今、世の中の何がどうなっているかを考えると、
景気のよさばかりを追いかけている時ではないだろう、
とやっぱり思ってしまいます。
2011年3月のメールは、そのまま残すことにしました。
少しでもいいことの芽が出るように、莟が膨らんで
小さな花が咲くような年になりますように。

食べ物に対しての感覚も、このところさらに変って来たような
気がしていて、ストイックになり過ぎないように要注意なのですが、
普通の野菜がおいしくて、飽きる事無く作って食べたい、という
ようなものを考えたいとつくづく思います。
SPURの最後を飾るのは、そんな野菜料理です。

今年最初のびん詰め活動は、2月8日から。
お昼頃から試食もできます。細々とですが、しぶとく続けて行く
つもりなので、こちらもよろしくお願いします。
LONG TRACK FOODS|鎌倉 由比ガ浜のデリカテッセン




 



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