#92 秋のはじまり
 

 
 
 やっと、というより雨とともに急激に秋がやってきました。急な変化に対応できるかどう
 かは、やっぱり体力、ということは毎日何を食べてるかなのかなあと思います。
 お盆のあたりを境に、国内外で色んなことが起きて、それでもテレビや街中の様子は変わ
 らず景気がいいような調子なので、何が本当なのかよくよく注意しないとわからなくなり
 そうです。ものごとをしっかり見据えながら暮らすことが大事。
 最近、習慣にしていることがあります。相変わらず野菜に関してですが、「どこまで食べ
 るか研究」です。野菜を料理する時に捨てることになる、皮やへた、種、わたなどなどを、
 皮ごと食べようというのではなく、別物にして食べ切る方法を模索中。確実に生ごみが減
 って快適だし、それほど面倒でないやり方に落ちつけば、食べ方や料理の仕方を考える材
 料としてはけっこういいかな、と思っていますが、なにより大事なのは、そうすることの
 理由が、おいしいこと以外にはならないようにすること。ごみが減って面白くて、という
 ことまではいいけれど、エコなのよ、とかいいことしてる風な感じ、特別な感じは避けな
 いと。あくまでも料理の過程の一部、工夫であること。目指すのは、野菜好きならではの
 食べ尽くし、面白いけちけち料理。まあ、私が試しているのですから、それほど緻密にな
 らないことは確かですけどね。


 

 最近、小さな映画館で種子ビジネスの映画を観ました。以前から言われていたことですが、
 農業が、独占企業に支配される可能性は日本にも忍び寄っていること。そんな中、自家採
 種をがんばっている生産者も増えつつあるようです。そのせいなのか、このところの不安
 定な気候のせいなのか、何か落ち着かないのは、この国が落ち着いていないからなんだろ
 うなあ。日々の慌ただしさをコントロールしながら、できるだけ落ち着いたペースで行き
 たいと思うこのごろ。
 現地に2週間滞在して、あるお祭りの一部始終を見届けている最中の人がいます。そもそ
 も、2週間も続くなんてあまり聞いたことがない。他所から人が来ることを期待するより、
 自分たちが楽しもうということでなければ、そんなに長くはできない気がする。終盤にさ
 しかかっていますが、優柔不断な故にぐずぐずして益子行きを逃した私にとっては、うら
 やましい滞在記です。ここ数日の雨降りも、東京にいるとよけいに激しく、不意に起こっ
 た予期せぬことのように感じるし、いつ止むのかということばかり考えてしまう。それを、
 ここにいたら楽しむ、までは行かずとも、少なくともひとつの季節の移り変わりとして感
 じていることはできるかも。という気がします。

 
 
 

 



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